海外のIndie Hackerと日本の個人開発者を比較したときに、日本の個人開発者に圧倒的に足りないものが3つほどわかってきました
この3つを集中的に改善していけば、頭一つくらい抜けた存在になれることは間違いない
多くの人がかけるべき努力の方向性を若干誤っている
日本の個人開発者はどちらかというとクリエイター出身よりも、職業エンジニアの延長線上にいる人が多い。
コーディング自体も仕事で始めて、勉強がてら新しいフレームワークで何か自分でサービスを作ってみたいという人が多い。
マインドセットの問題だけど、とりあえず形になれば良いという人がそもそも多い。
逆にユーザー目線では、使っているアーキテクチャやフレームワーク、プログラミング言語などどうでもよい。
世界で最も有名な個人開発者で年間数十億以上売り上げているピーター・レベルズは、10年近く個人開発をしてるけど、彼のサービスは生のPHPとVanilla JS
多分技術選定に時間かけすぎている人は、サービス開発において重要なことにもっと目を向けた方が良い。
逆に海外の個人開発者の出してくるサービスのUI/UXは、いわゆるYCに投資されているようなレベル。
パッと見た時にイケてる感がちゃんとある。
コンバージョン率はLPで決まる。 ランディングページの要素をざっくり分解するとコピーライティングとデザインである。 これは売る商品がWebサービスでも変わらない。
開発に時間がかかるのはわかる。けど、ランディングページとコピーライティングを手抜きでやっちゃうと誰も使ってくれない。せっかく作ったのに...それは悲しい。
なので最低でも数日、できれば1週間くらいはランディングページとコピーライティングに向き合って、何十回か細かい調整をしよう。

というか全国民に自覚があると思うけど、日本のサービスはそもそものベースラインが低い。
FacebookやTwitterにmixiがなぜ負けたか?気づけば毎日使うInstagramやGoogleはなんで全部アメリカ製なのか?
もちろん資本が違うとか、テクノロジーのレベルが根本的に負けているとかあるけど、もっとシンプルにユーザー目線になって考えて欲しい。
「使いやすいから」これに尽きる。
日本ではデザインがあまりにも軽視されている。デザイナーの給料は低いし(エンジニアも低いけど)、まともにUXリサーチに予算を割いている会社なんかほんの一部だし、UIのトレンドも世界から見て5年遅れかガラパゴスの状況。

スタートアップ界隈でさえ、未だによく分からんゲームっぽい使いにくいリッチなUIをサービスにぶち込んで「独自の世界観」アピールしている会社すらある。
勝負するのはそこじゃないし、デザインをなめすぎ。
素人が何となくカッコ良い新しいコンポーネントを再開発したところでユーザーには響かない。それは学生時代のハッカソンとかで許されるムーブ。
やるべきことはサービスの世界観に合ったOSSのライブラリをちゃんと選定して、それを少しカスタマイズするくらいで十分。 そうすればUIUXが破綻して使いにくすぎるみたいなことは減らせる。
先人たちをリスペクトしましょう。
作って終わりは当たり前。でも海外のIndie Hackerのトレンドは逆。
マーケティングしてから作る。コミュニティを築いてからそこに売れるものを作る。
有名なマーケターのグレッグ・アイゼンバーグとか最近こればかり言っている。
マーケティングは怖い武器である。界隈には情報商材屋という詐欺師が沢山湧いている。彼らはプロのマーケターで、何の価値もない10枚くらいのPDFを100万円で売ったりすることができる。もちろんこれは良くないし、犯罪スレスレの人が大半。

しかし、10枚のPDFを100万円で売っている連中はなぜ売れるのだろうか。優れたソフトウェアを個人で開発して、機能としてはユーザーが絶対に喜ぶようなものができたのに、なぜ売れないのだろうか?
それはマーケティングやセールスが全くできていないからである。 エンジニアにとってマーケティングを学ぶというのは、赤ちゃんが空の飛び方を学ぶようなものである。(少なくとも僕は赤ちゃんである)
Udemyやオンラインのコース、オンラインの記事でマーケティングを勉強しようとしたことは何回もある。しかしどこもよく分からない地方の中小企業のマーケティング担当みたいな人が出てきてGoogle広告を回してみましょうとか、Facebook広告を回してみましょうとか、SEO対策をしてみましょうとか、本の3ページ目くらいまでに書いてることしか言わない。

僕が知りたいのはそんなことではない。自分が作ったサービスがどうすればユーザーが増えて、どうすれば課金してもらえるか。 こればかりは、Google広告の回し方なんかを知っていたところで、何も役に立たない。
じゃあどうすればいいのか。手を動かすしかないのである。 そもそも海外で有名なIndie Hackerのマーケティング力は桁違いである。
日本の1部上場企業で1番マーケティングができる人を連れてきても、そんな人よりも圧倒的に海外のIndie Hackerの方がマーケティング力が上である。
自分が作ったプロダクトを1番理解しているのは自分で、その良さを伝えるマーケティング力に長けた彼らのコピーライティングスキルやランディングページの導線の設計などはもはや芸術的である。
以前、日本で上場した有名なマーケティングの会社の代表と話す機会があり、当時僕がIndie Hackingを始めたばかりで「どうすればアメリカのマーケットでマーケティングうまくいきますか?」という単純な質問をしたときに言われた、忘れない言葉がある
「マーケティングはアメリカ人にやらせとけ。学問やフィンテック、アグリテック、サステナビリティなどはヨーロッパから来てヨーロッパの方が強いということもあるが、マーケティングに関しては何一つどこの国もアメリカには一切叶わない。すべてのマーケティングの手法やマーケティングの会社はアメリカで、アメリカ人ほど生まれつきマーケティングがうまい人種はいない」
確かにその通りだよなぁみたいな感じで思考停止してたけど、自分なりにまだ研究は進めていて、海外のIndie Hackerたちは必ずしもアメリカ人というわけではなく、むしろアメリカ化したヨーロピアンが多いのである。
アジア人ほど西洋圏の文化とのギャップが大きくなくて、ヨーロッパ人であれば英語は基本的にある程度話せる。 しかし自国のマーケットがそこまで大きくないので、自分で個人開発でソフトウェアを作ったときに狙うマーケットは、英語というグローバルな無限のマーケットである。
ここの微妙な組み合わせが、ヨーロッパ人のIndie Hackingにレバレッジをかけていると思う。 逆に言うと、日本の100倍位のリソースがあるであろう英語インターネットに精通した日本人であれば、このマーケットを十分に狙える。掲示板サイトは2chではなくRedditを見よう、Twitterができれば英語アカウントを作ってレベルの高い人たちの情報を収集しよう。YouTubeで見る動画は海外で流行っているものにしたり、Netflixで見るのはもちろんアニメもいいけど、たまにはグローバルでトレンドに上がってくるようなドラマを見たりすることで、海外でトレンドになっているミームをキャッチアップしたり、日本に住みながらでもグローバルシチズンになることは十分できる。
個人開発でマネタイズまで行く人は、日本に100人に1人くらいしかいないんじゃないかという印象がある。
これはそもそもマインドセットの違いから来ている。大きな違いで、自分で開発したソフトウェアを売るという行為が当たり前という感覚でない人が大半なんだと思う。
というか、自分が作ったソフトで食っていくというところまで思っている人などほとんどいないのではないだろうか。
日本人で1番グローバルで有名な成功している個人開発者にはTakuyaさんというInkdropというアプリを作っている人がいる。 彼は完全に日本のマーケットを捨ててグローバルに100%投資していくと数年前に宣言していました。
最初は英語も苦手で、YouTubeの動画で自分の日常を英語でひたすら話すという動画を上げていて、ゆっくりではあるものの思ったことを自分の言葉で表現しておられましたが、今となっては英語も格段に上達し、先ほど述べたヨーロッパ系のIndie Hackerと肩を並べるような、むしろYouTubeなどでは彼のチャンネルの方が圧倒的に人気で、素晴らしいIndie Hackerとして認められています。
なぜ日本の個人開発者はマネタイズを志向しないのか、そもそもマネタイズするという強いモチベーションがないのか。
理由はいくらでもある。
仕事をしながら個人開発をしてマネタイズまで到達する精神的な余裕がない
日本の会社の労働時間がヨーロッパに比べて1ヶ月あたり何十時間も多いから個人開発に当てる余裕がない
物価が低すぎてお金をもっと稼ぎたいというモチベーションがわかない
個人開発で狙えるマーケットはグローバルの方が圧倒的に儲かるので、日本のマーケットにサービスを出したところで売上が知れている
考え出すと理由は無限である。
しかし、手の届くところに成功例が落ちていないというのが1番大きい。
人間は単純で、隣の人が個人開発で毎月100万円売り上げていたら真似したくなるものである。
そういう情報が全然転がっていないし、基本的にはあまり開示して良いことがないので、成功した側も公にはしない。
Indie Hackerの文化はこれの全く逆である。Build in Publicという強いムーブメントがあり、開発の進捗を完全にTwitterで晒したり、使っているフレームワークはもちろん公開するし、今日いくら売り上げたなどのマネタイズに関しても公開する。

これはスタートアップのエコシステムに自分が自分の知見をコミュニティに投資すればするほどセレンディピティ的なリターンを得られるという考え方に似ている。
自分が知っている情報を隠して自分が少し得することもあるかもしれないが、基本的には知っていることはみんなに教えてあげて、コミュニティを盛り上げて、信頼される存在になっていろんな仕事の話や、コラボレーションの話が来て、成功に近づくという考え方である。
僕が以前のポストでlike-minded人が増えるべきというのは、このことである。
だから自分の備忘録とモチベ管理として自分が気軽に書くスペースがほしくてこのサイトを作った。
もっとこういう人が増えてほしい。
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