こんにちは。Jinです。
”12 Startups in 12 Months”について語りたい。
お馴染みPieter Levels(もはやただのファン)が始めた”12 Startups in 12 Months”というプロジェクトをご存知でしょうか?
これまた海外では有名(日本でも有名かな)な話なのですが、なかなか興味深いのでぜひ紹介させてください。
改めて、PieterLevelsについて説明を少し。
PieterLevelsは、個人開発のパイオニアです。現在、38歳(か39歳)。オランダ出身です。
彼は大学院を卒業後、パソコン一つで東南アジアに渡り、小さなYoutubeチャンネルを運営しながらノマド生活を始めました。今も残る彼のブログを垣間見ると、タイ・インドネシア・台湾・シンガポール・日本…コワーキングスペースを転々としている様子が残っています。
2014年、NomadList(現Nomad.com)というノマド向けサービスがヒットし、一躍、新しい生き方を模索していた人達のアイコンとなりました。Level自身も、当時のことを振り返った記事で、こう語っています。
What happened after is, well, wow. It changed everything.
NomadListは”12 Startups in 12 Months”の一つでした。

“12 Startups in 12 Months”は、その名の通り、「12ヶ月で12個Startup(プロダクト)を出そう」というものです。
Levels自身がこの記事の中で説明していますが、何かを作り始めても「完成できない」「リリースできない」という課題があると気付いたLevelsが、「強制的に1ヶ月に1つプロダクトを出す習慣として始めた」と書いてあります。
彼は、startupを
A startup delivers a new product and grows it fast
と定義し、次々にサービスをデプロイしていきます。
1つ目は、ユーザーの音楽プレイリストを集める”Play My Inbox”。次はタスク管理ツールの”Go Fucking Do It”。三つ目はYoutuberのための分析SaaSダッシュボードの”Tubelytics”(なんかセンスあるw)
4つ目が「NomadList」です。
NomadListは、今でもノマドの間でとても人気で、世界中の都市における物価・天気・治安・インターネットスピード・ビザ情報などがわかる、いけてるサービスです。

これが、彼にとって初めての大ヒットになりました。そこから立て続けに"Nomad Jobs"(ノマド用求人サイト)、"Nomads"(チャットコミュニティ)、"RemoteOK"(リモートワーク求人。ProductHut1位を獲得)をリリースして、個人開発者のアイコン的存在になりました。
振り返って見てみても、11年前にこんな色んなチャレンジをした彼はすごいなと思う。何より、ロールモデルがほとんどいない中で。
彼はこのプロジェクトを始めた経緯を、LexのPodCastで語っています。
前述の通り、Levelsは大学院卒業後、東南アジアを放浪し、刺激的な約9ヶ月の旅を終えた後、一度オランダの家族のもとに戻ることにします。
しかし、オランダに帰った彼は、壮絶な鬱を経験しました。
I began losing touch with my Self. I felt flat. Anxious. Insecure. Lost. A general uneasiness and sense that something was missing.
And I had severe derealization, which is best explained as feeling that EVERYTHING is a movie and you’re in the center of it. Something like The Truman Show. Scary.
全く違う文化と言葉の見知らぬ土地を放浪する中で、目の色も肌の色も違う彼は、「自由」な生活をしながら、少しずつ「普通」から離れていったのだと思います。
私も日本を離れて数年経つので、なんとなく理解できます。家族や友達と離れ、「普通」のレールから外れている感覚。社会ともう少しで断絶してしまいそうな感覚。ふとした瞬間、「なにしてんだろう」「これからどうなるんだろう」という感覚。自由だし、選択して、ここにいるはずなのに。
当時はSNSやYoutubeも今ほど活況ではないし、「リモート」「ノマド」という言葉も浸透していませんでした。加えてヨーロッパ人のLevelsがアジアで感じた刺激と孤独は、とても深いものだったと思います。
数ヶ月鬱に苦しんだLevelsですが、転機が訪れた瞬間のことをこう回想しています。(PodCast11:12くらい。ちなみにこちら文字起こし)
I was looking at the ceiling thinking, “Now I’m 27, I’m a loser.” And that’s the moment when I started building startups. And it was because my dad said, “If you’re depressed, you need to get sand, get a shovel, start shoveling, doing something.”
※少し不思議な例えですが、お父さんは家の改装が趣味で、庭にはいつもシャベルと大量の砂があったそうです笑
Which is an interesting way to deal with depression. It’s not, “Oh, let’s talk about it,” it’s more, “Let’s go do something.” And I started doing a project called 12 Startups in 12 months
「天井見て悩んでるくらいなら、なんでもいいから動いてみろ」「現実の世界で実際に”何か”を作れば、心の痛みは癒えていく」。ちょっと荒っぽいけれど、とても素敵なアドバイスだと思います。
それから、徐々に自分を取り戻したLevelsは東南アジアに戻り、"Get a shovel and Do something"をすることに決めた。デジタル空間で。
それが”12 Startups in 12 Months”の始まりで、そこから一心不乱に作り続け、10年後には「個人開発のパイオニア」と言われるようになりました。

Levelsのショップで売ってます。買おうかな笑
読んでいただきありがとうございます。
振り返ると、この話を聞いた時、私は少し救われたように思います。それまで「自由になりたい」「もっと世界を見たい」と思いながら、なんだかわからない焦燥感や孤独感がありました。
何をしていいのか。何をすべきなのか。わからないような、たくさんあるような。
個人開発の人たちをフォローして、皆さん才能があって、エネルギーがあって、勉強していて、作って、広めて、すごいなと思う(本当にすごいんですよ)
でもたまに、「天井を見つめてる感じ」がする。その気持ちも、とてもよくわかります。私も似たものを経験しているから。
この記事で伝えたかったのは、「あのPieterLevelsも天井見つめてたらしいよ」ということです。だから別に、たまにそういう日があっていいんです。「普通」です。少し変わってるけど、問題ありません。
少し変わってるのすらいいことで、私たちは「とにかく手を動かすこと」ができる。天井を見ることを止めて、次のサービスを考える。ちょっとした機能追加。UI変更。テーブル整理。セキュリティ。新しいツール。オンボーディング。多言語対応。海外進出。ブランディング。広告。SEO。マネタイズ。
ちょっと大変な時もあるけれど、疲れたら休んで、すこし愚痴って、反省して、またやればいい。自分に合うやり方を探して、見つけて、繰り返していい。
きっとたくさん失敗するけど。天井見てるよりも、次に繋がるかもしれない。私も12Startups in 12 Monthsやってみようと思います。まずは2月に1本出すぞ〜
今日も少しだけ、何かを作ったり、広めたりしてみよう。願わくば、作ったものが、誰かの役に立ちますように。
“12 statrtups in 12 month”編でした。
ありがとうございました。Go grab a shovel してみましょう。
Xやってます。大したことを呟きません。
Xコミュニティやってます。Build in Publicしたり、アドバイスを求めたり、いい記事紹介したり、天井のシミについて相談したり、本当の意味で好きに使ってください。一緒に頑張りましょう
コメントはまだありません
読み込み中...