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目のトレーニングアプリ「Focus Gym」を作って App Store で公開しています。1日5分やったら、その日はもう開けません。個人開発でこの設計にした理由と、作りながら考えたことを書きます。
スマホとPCで一日中近くばかり見ていて、近くの文字が見づらくなってきた人向けの目のトレーニングアプリです。遠近ピント切替 / 追従運動 / 寄り目トレーニング / ガボールパッチ / ぼかしくっきり訓練 の5種類を、それぞれ1分程度で。Flutter 製、iOS 16 以上、8言語対応。データはすべて端末内(Hive)に保存していて、アカウント登録も同期もありません。
App Store: https://apps.apple.com/jp/app/focus-gym/id6760606419
Solomaker のプロダクトページ: https://www.solomaker.dev/products/759deade-6dba-4821-a7a1-6d4efa5c6e8f
このアプリの中心は DailyLimitService.maxDailySeconds = 300 という定数です。1日の合計時間が 5 分に達すると、その日はもう新しいセッションを始められません。
個人開発のセオリーとしては逆をいっています。普通は滞在時間を伸ばしたいし、広告収益もそれに乗ります。でも目のトレーニングは、やりすぎてもいいことがない。目が疲れるし、しんどくなって続かなくなります。「もっとやりたいのに今日は終わり」という状態で終わる方が、翌日開いてもらえる確率は高いと判断しました。
結果として、この制約そのものが一番強い差別化になりました。ストアの概要もタグラインも、「1日5分まで」を真ん中に置いています。機能を数えるよりも、何をしないかを言った方が伝わることがあると思います。
目のトレーニングは、強い言葉を使えば使うほど売れるジャンルです。「視力が回復」「老眼が治る」と書けば CVR は上がるでしょう。でもそれは書けないし、書くべきでもない。
そこで逆に、出典を全部アプリの中に入れました。5種類それぞれに、元になった論文を明記して、アプリ内で読めるようにしてあります。遠近ピント切替は Ciuffreda et al. (2011)、追従運動とぼかしくっきり訓練は Scheiman et al. (2005)、寄り目は CITT Study Group (2008)、ガボールパッチは Polat et al. (2012)。
さらに、断定的な効能表現を書かないというルールを仕様書に明文化して、ストアの概要、スクリーンショットの文言、SNS の投稿文まで、全部のコピーに適用しています。ルールをリポジトリの中に置いておくと、後から書く文章が自動的にこの線を守ります。
地味ですが、同じところで踏む人がいそうなので 2 つ。
1 つ目。トレーニング種別を enum で持っていて、途中で非表示にした種類が 1 つあります。enum のケース自体は既存データの互換性のために残してあるので、values をそのまま一覧画面に流すと、消したはずの種別が復活します。リスト画面は明示的な配列を持つのが正解でした。
2 つ目。AnimationController.animateTo() にカーブを渡しているのに、CurvedAnimation 側にもカーブを指定していて、イージングが二重にかかっていました。ピントが合うタイミングが微妙にずれるという、バグとしては見つけにくい種類のものです。片方を Curves.linear にして解決しました。
全機能無料で、広告つき。広告を消したい人だけ 300 円の買い切り。トレーニング自体は絶対に有料の壁の向こうに置かない、と決めています。目の不安を抱えてインストールした人に、最初の体験でペイウォールを見せたくなかったからです。
インタースティシャル広告も、その日の初回トレーニング完了後に 1 回だけです。トレーニング中の画面にはバナーも出しません。目を使うアプリで、作業中に広告が見えているのはさすがに矛盾しているので。
直近で 8 言語対応を入れたので、海外からの流入を見ているところです。あとは継続率。「1日5分で閉じる」が本当に続きやすさにつながっているのか、ストリークのデータで見ていきたいです。
同じように「使わせすぎない」方向で作っている方がいたら、どうやってバランスを取っているか聞きたいです。
※本アプリは医療行為ではなく、視力の改善や老眼の治癒を保証するものではありません。眼の異常を感じた場合は医療機関にご相談ください。
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