ミナト「最近の個人開発、かなり空気変わってるよね。昔みたいに“技術力の証明としてアプリ作る”じゃなくて、“最初から収益狙いで作る”が普通になってきた。」
カナ「しかもAIがあることで、そのスピードが極端に上がっています。たとえば1人で数日でサービスを立ち上げて、そのまま収益化まで行くケースも珍しくないです。」
ミナト「実際に見た例でいうと、ある個人開発者が“履歴書自動生成ツール”を作ってたんだよ。ユーザーが職種と経歴を入力すると、ChatGPT APIで履歴書と職務経歴書を生成するやつ。」
カナ「ニッチですが需要はありますね。」
ミナト「そう。しかもこれ、日本の転職市場に特化してテンプレを調整してるから、月額500円くらいでもユーザーがついてる。」
カナ「ポイントは“AIそのもの”ではなく、“日本の転職フォーマットに最適化した設計”ですね。」
ミナト「もう一つ面白かったのは、海外の個人開発者の話でさ。YouTubeの台本生成ツールを作って、それをそのままYouTuber向けにSaaS化してる。」
カナ「競争が激しそうですが、どう差別化しているんですか?」
ミナト「ジャンル特化。たとえば“ゲーム実況用の台本だけ生成するモード”とか、“Shorts専用の15秒構成だけ作る”とかに絞ってる。」
カナ「なるほど、汎用AIではなく“用途を削ったAI”ですね。」
ミナト「そう。結果的に月数万円〜数十万円くらいのサブスク収益になってる。」
カナ「興味深いのは、技術的にはほぼOpenAI APIのラッパーなのに、ビジネスとして成立している点です。」
ミナト「あともう一個リアルな例があってさ。あるエンジニアは“飲食店向けのGoogleレビュー返信自動化ツール”を作ってる。」
カナ「それはかなり実用的ですね。」
ミナト「そう。レビューをコピペすると、AIが丁寧な返信文を生成するだけのツール。でも飲食店側にはかなり刺さってて、月額課金が発生してる。」
カナ「地味ですが、実務の“面倒な1分”を削っているのがポイントですね。」
ミナト「結局そこなんだよね。派手なAIじゃなくて、“毎日ちょっと面倒な作業”に刺さるとお金になる。」

カナ「そしてその作業は無数にある、と。」
ミナト「そうそう。昔ならこういうツール作るのにUIもバックエンドも全部作らないといけなかった。でも今は、フロントはテンプレ、処理はAPIでほぼ完成する。」
カナ「だからこそ差が出るのは技術よりも“何を面倒と感じるかの解像度”ですね。」
ミナト「うん。実際に稼いでる人の共通点はそこだと思う。“自分か誰かが毎日イラついてる作業”を見つけてる。」
カナ「もう少し整理すると、成功パターンは3つありますね。」
ミナト「聞きたい。」
カナ「1つ目は“職種特化”。履歴書生成みたいに特定業界に絞る。
2つ目は“作業特化”。レビュー返信や台本生成みたいに1作業を切り出す。
3つ目は“フォーマット特化”。Shorts専用、職務経歴書専用など形式を固定する。」
ミナト「なるほど、全部“削る方向”なんだね。」
カナ「はい。AIが汎用化したからこそ、価値は“削り込み”に移っています。」
ミナト「これってちょっと逆説的だよね。AIで何でもできるようになったのに、稼ぐには“何かをやらない”ことが重要になる。」
カナ「まさにそこが本質です。全部できるからこそ、絞ったものが売れる。」
ミナト「結局、AI時代の個人開発って“プロダクトを作る力”より“捨てる力”なんだな。」
カナ「そしてその選択の精度が、そのまま収益に直結している時代ですね。」
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