WordPressでAIが暴走しても、APIコストまで暴走させないための安全装置
WordPress 7.xから、本格的に「WordPressの中でAIを動かす」ための基盤が整い始めています。 そこで気になったのが、AI機能そのものではなく、その裏側で発生するAPI利用量でした。 たとえば、 ・Cronが失敗してAI APIを何度も再試行する ・同じAI処理がループする ・想定以上に長い入力や出力が発生する ・プラグイン更新後に高額なモデルへ切り替わる ・バックグラウンド処理が誰も見ていない間に走り続ける こうしたケースは、WordPress自体への侵入がなくても起こり得ます。 しかも、通常のWordPressセキュリティプラグインが主に守っている領域とは少し違います。 そこで作ったのが「AI Cost Guardrails」です。 WordPress標準AI Clientを経由するAI利用を監視し、あらかじめ設定した安全基準に達した場合に対象のAI呼び出しを停止します。 Free版では、サイト全体の月間リクエスト数・トークン数にハードストップを設定できます。 Pro版ではさらに、 ・1分/1時間のトークン速度 ・呼び出し元別予算 ・同一リクエストの反復 ・1リクエストのサイズ ・異常な再試行 ・プロバイダー/モデル別費用 ・実行コンテキスト の7つのガードレールを追加しました。 また、コスト管理のために会話内容そのものを収集する設計にはしたくなかったため、生のプロンプトやAI応答を保存しない設計にしています。 目指しているのは、 「WordPressでAIを使うなら、AIの安全装置も入れる」 という状態です。